新婦様のご両親から「海外挙式でGO!」のお返事がきました。
ど、どうしたのじゃ?この前まであんなに反対しておったのに・・・。ワシはマジで駆け落ちまで考えておったぞ・・・。
特にお父様が大反対されたから、アプローチ方法を変えてみたのよ。「お嫁に行く前に海外旅行を家族にプレゼントしたいのになぁ・・・」と窓際で寂しそうにつぶやいたら、即OKよ!
天晴れジャ!
何のことやら良く分かりませんが、とにかく会議をはじめましょう本格的な情報収集を始める前に以下のことをイメージされるのがよいでしょう。
- When/Where:海外挙式をいつどこで行うか?
- Who:だれと渡航するか?
- How:どんなスタイルにするか?
はじめに「スケジュールチェックリスト」と「プランニングシート」をご用意いたしました。
挙式1年前から、6ヶ月前、4ヶ月前、3ヶ月前、2ヶ月前、1ヶ月前、帰国後のパーティまでのチェックリスト
海外挙式 スケジュールチェックリスト
日程、同行者、滞在ホテル、挙式、衣裳、ブーケ手配、旅行会社などを記入して、海外挙式のプランニングを行うためのチェックリスト
海外挙式プランニングシート
まず「どこへ」を決めた方が良いなぁ!どこがおすすめなのじゃ?
はい、次のところが人気の場所となっております。
海外挙式のおすすめスポット
ハワイ
海外挙式で人気NO.1。心地よい気候と楽園ムード、治安が良く日本語が通じるなどベストな条件が揃う。現地では日本人スタッフが在中し、国内と同様にきめ細かなサービスを受けることが可能。波の音をBGMに海が見えるロケーションで挙式が実現する。(5〜7泊程度)
ヨーロッパ
フランス、スイス、ドイツにてふたりで挙式を挙げるカップルが多い。中世の雰囲気がそのままのロマンチックな古城で結婚式を挙げる「シャトーウエディング」が人気。(8〜10泊程度)
オーストラリア
シドニーで挙式後にゴールドコースト、ハミルトン島などにハネムーンもOK。時差がなく治安が良いので家族と同行しても安心。かつての英国領時代からの重厚な教会も数多い。(6〜8泊程度)
アメリカ西海岸
ロサンゼルスの教会やディズニーワールドで挙式後、ラスベガスへのハネムーンが人気のコース。一年中温暖で湿気がないのでとても過ごしやすい。本格的な教会はもちろん、チャペル、テーマパーク、有名人の別荘など様様な場所での挙式が可能。(7〜8泊程度)
そして、こちらが各地のイメージチャートでございます。
次は海外挙式を「いつ」にするかじゃ。
王様、海外挙式の料金は年中同一ではございません。海外旅行のオフシーズンとオンシーズンで倍の差があることも珍しくありません。特にご家族やご友人と大勢で行かれるならば、絶対オフシーズンがお勧めです。
夏休みを避けて6月〜7月初旬、9月、冬休みを避けて11月〜12月中旬・1月下旬〜2月などが良いでしょう。逆にゴールデンウィーク、お盆、お正月など連休は旅行代金もはね上がりますので、絶対に避けた方がいいですよ。
挙式場所の候補が決まったら、次は「だれと」行くかが問題です。次の4パターンが一般的でございます。
海外挙式は誰と行く?
- 新郎・新婦+家族
- 新郎・新婦+家族+親族
- 新郎・新婦+家族+親族+友人
- 新郎・新婦+友人
ご両親、親族の方を呼ばれるには日本語が通じやすいハワイ、グアムなどが適しています。オーストラリアも治安がよくお薦めです。
「挙式は家族と一緒に、ハネムーンは2人だけで」というのもいいですね?
はい。挙式後に現地で簡単な食事会を行い、帰国後に披露パーティーを開催するスタイルが定着しつつあります。帰国後のパーティには次のパターンがございます。
帰国後のパーティ
- ホテル・式場で披露宴(親族・友人)
- 2部制の披露宴(親族・友人)
- レストランで披露パーティ(親族・友人)
- レストランでカジュアルパーティ(友人)
結婚式の王道:ホテルウェディング編
結婚式の王道:レストランウェディング編
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海外挙式をしたのじゃから帰国後は省略すればいいのじゃ?
それですとご祝儀がゼロになりますが、宜しいですか?
それは困るのじゃ・・・。
プラン内容については、旅行代理店のパンフレット、雑誌、インターネットから情報収集して比較検討されるとよいでしょう。
実際に海外挙式を申し込むのは、旅行代理店か専門のプロデュース会社になります。旅行代理店にはそれぞれ得意なエリアがございます。
予算の方はどうなっておるのじゃ?
ヨサーン渡航先によって価格はずいぶんと違ってまいりますが、基本的には次のような費用が必要です。
海外挙式の予算例
- □パスポート取得費用(1万〜1万5千円)
- □保険料 (5千円〜1万円程度)
- □空港使用料(成田2,040円、関西空港2,650円)
- □旅費/航空運賃・宿泊代金
- □自宅から空港までの交通費
- □現地での食事代金
- □現地でのチップ
挙式パック(15万〜50万円程度)
- □挙式
- □会場使用料
- □オルガン・楽器奏者
- □結婚証明書
- □コーディネーター
- □牧師先生・オルガン・楽器奏者のお礼
挙式パック(15万〜50万円程度)
- □新郎衣裳(2〜10万円)
- □新婦衣裳(5〜50万円)
- □同行者衣裳(2〜5万円)
- □衣裳小物
- □ブーケ(2〜5万円)
- □ヘアメイク(2〜4万円)
- □現地エステ(1〜2万5千円)
- □写真(4〜10万円)
- □ビデオ(5〜15万円)
- □同行者の送迎費用
- □挙式後のパーティ費用(1名6千円〜2万円)
- □オプショナルツアー費用
- □ハネムーン費用(挙式後に別の地へ旅行する場合)
プランはどのように比較して選べばよいのじゃ?
海外挙式を検討する際のチェックポイントをこちらにまとめております。ぜひ、ご活用くださいませ。旅費、挙式料、衣裳、ブーケ、メイク、写真、ビデオなど海外挙式プランの項目がチェックできます。
海外挙式プランのチェックリスト
挙式当日の進行はどうなっておるのじゃ?
キリスト教式ですと日本国内で行われる場合とさほど変わりませんが、宣誓は英語で行わねばなりません。
と言ってもごく簡単なものでございますのでご安心ください。
牧師先生が「As long you both shall live?」(生ある限り誠実を尽くすことを誓いますか?)と聞かれますので「I will」(はい、誓います)と答えます。
テレビでハワイアンウェディングの特集を見た時、教会へ新郎新婦が、次から次へと訪れ、回るお寿司もビックリの回転率じゃったぞ!本当にあんな雰囲気なのか?
いわゆるベルトコンベヤー式のウエディングですな?ハワイのオアフ島では特に人気の教会が集中しております。別のカップルに出会わないようにスケジュールが組まれておりますが、やや慌ただしい雰囲気になりますな。混んだところが嫌ならば、ツアーデスクに相談されてみてはいかがでしょうか?
衣裳は現地でレンタルできるのですか?
ハワイやオーストラリアの都市部では品揃えも満足できるでしょう。現地と同じ衣裳を日本国内で試着できるサービスもございます。しかし、ヨーロッパ方面で挙式をされる場合はレンタルドレスという習慣がございませんので、ご注意くださいませ。
衣裳を現地に持ち込む際によくあるトラブルは、ドレスをスーツケースに入れて航空会社に預けてしまうことです。手違いで現地の空港にて受け取ることができず、挙式に間に合わないこともございます。
挙式に必要なものは機内に持ち込みされるのがよいでしょう。航空会社によって規定は様々ですが、「機内に持ち込みが可能な荷物は1個、バッグの縦、横、高さの合計が115cm以内」など制限があります。もし、不安でございましたらツアーをお申し込みの旅行代理店にお問い合わせください。
式に出席してもらう両親や親族、友人の服装ですが、どのようにお伝えしたらよいのでしょうか?
服装の例を一例をご紹介いたします。
同行者の挙式での服装
- 男性:ジャケットまたはスーツ。
- 女性:ワンピース、スーツ
出席者の中で一人だけ場違いな格好をした人が現れないように、招待状に上記の例を同封しておくとよいでしょう。また、現地で衣裳をレンタルできるのであれば地図を同封するのが親切です。なお、新郎新婦のご両親は正装が基本です。特に新婦の父はヴァージンロードを花嫁と歩きますので、正装を心がけるべきでしょう。
やはりアロハではダメか?
いいえ。アロハはハワイの正装ですので、ご出席者の皆様がアロハにされればハワイらしいウェディングが実現するでしょう。服装がバラバラになるのが最も不自然です。
海外でのメイクが思い通りになるかどうか心配です。
はい、口元が異常に大きく見える通称「オバQメイク」にされないようご用心ください。メイクときは通訳に同席してもらうか、日本の美容院でメイクした写真、又は雑誌の切り抜きを持ち込むなど万全を期した方がよいでしょう。また、ブーケはご新婦様のお体に合ったものを作ってもらってください。そうしないと通称「ビッグアメリカンブーケ」を持たされるハメになってしまいます。
それからメイク以前の問題ですが、特にリゾート地では日焼け防止策を万全になさってください。
はい、日焼け止めをしっかり顔にぬっておきます。
それだけでは、まだまだです。
オフショルダーのドレスを着られるならば、肩の所に日焼けの痕が出ないように注意してください。また、日焼け止めを使いすぎて肌を痛めてしまった例も報告されておりますのでご注意を・・・。
そこまでは、気がつきませんでした・・・。
日本では心づけの習慣があると聞いておるが、お世話になった人へのチップは必要か?
国内の「お心付け」と同じようにお考えください。
チップの相場については以下にまとめましたのでご覧くださいませ。
海外挙式|チップの相場(ハワイの例)
チップを渡す人 |
相場 |
牧師先生 |
挙式に費用に含まれている。 |
教会の音楽奏者 |
挙式に費用に含まれている。 |
ヘアメイク |
プランに含まれる場合は10〜20ドル
オプションの場合は料金の10〜15%程度 |
ビデオ・写真 |
プランに含まれる場合は10〜20ドル
オプションの場合は料金の10〜15%程度 |
リムジンの運転手 |
10〜20ドル |
現地のコーディネーター |
20〜30ドル |
チップは自分で手渡すのか?
ご兄妹、ご友人から代わりに渡してもらえればベストです。チップを渡した直後に相手の対応も変わったという話しも聞きますので、渡すタイミングも重要ですな。
「三途の川もカネしだい」というわけじゃ・・・。
???と、とにかくチップに限らず、現地でふたりをサポートしてくれるご兄妹、友人はぜひお願いした方が良いでしょう。そうしないと、ご新婦様の雑用で新郎様があたふたと動き回らねばなりません。周りから見ると王女様と家来のように見えます。
それはぜったいに嫌なのじゃ!段取良家老、ヘルパーの手配を頼んだぞ。
はい、心得てましてございます。
しかし、これでもう準備は万全じゃな?
王様、ご入籍がまだですぞ!現地の教会では入籍を証明する書類がないと挙式ができない場合もございますぞ!それから、パスポートのご準備も忘れずに!
結婚式の王道:婚姻届ほか諸手続編
念のため「海外挙式忘れ物チェック」をご用しました。ご出発の前にご確認くださいませ。パスポート、衣裳、メリッジリング、電卓など海外挙式の必需品を出発前にチェックするためのリストです。
海外挙式 忘れ物チェックリスト
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