
本日は結婚式の引き出物についての会議でございます。

もらって嬉しい引き出物を贈り、皆に喜んでもらうのじゃ。

まず引き出物の歴史ですが、昔昔、物のない時代に食べきれないほどのご馳走を出して客人をもてなしたのがはじまりと言われております。そのほか馬を納屋から引き出して持ち帰ってもらったことが、引き出物になったという説もございます。

ラクダなら人数分用意できるのじゃが、馬となると・・・。

王様、先の例は昔の話しでございます。現代では馬はもちろん、食品衛生上の理由でお料理も持ち帰れない場合がほとんどです。

現代ではどのような引き出物が喜ばれておるのじゃ?

現代の引き出物は結婚式にご出席いただいた皆様への感謝として、また結婚式当日の記念品として贈るものでございます。
実例についてはヨサーン・アン様のほうからお願い致します。

引き出物には以下のようなものが利用されております。
引き出物の例
- 和洋菓子
- 砂糖・鰹節・乾物
- 赤飯・折詰料理
- ワイン・お酒
- コーヒー・紅茶
- 果物
- お皿
- グラス
- コーヒーカップ
- スプーン・フォーク
- 湯呑み
- サラダボール
- お盆・トレイ
- お椀
- 酒器
- ティーポット
- その他 食器類
- カタログギフト
- 花瓶
- 時計
- 写真たて
- テレホンカード
- 電器製品
- 万年筆など

この中から一品ということなのか?

いえ、引き出物はモノとお菓子などの組み合わせが一般的です。
予算:3~5千円 + |
予算:千円~2千円 |
- 食器
- カタログギフト
- 雑貨
- インテリア小物
- 電器製品など
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- 引き菓子
- ブランデーケーキ
- バームクーヘン
- 和菓子
- 祝い菓子など
|

ゲスト一人あたりの引き出物費用はどれくらいじゃ?

ヨサーンはい、関東では5000円、関西で6000円程度です。一般的には飲食代の3分の1程度です。
【めでたい.com】では、引き出物の相場の投票受付と結果を公表しております。ご覧ください。

引き出物は大きくて重量があるほうが良いというのは本当なのか?

それは「高級オーディオアンプ」のことではございませんか?

いや、ワシの知り合いのアドバイスでは、「お客が運ぶのに大変なほどの引き出物を用意せねばインパクトにかけ、結婚式のことなど3日で忘れられる」と言っておったぞ。また、派手な袋に入れたほうがお目出たい雰囲気が引き立つそうじゃ!

もしや、浪速節子様のアドバイスでございますな・・・。

よく分かったな。褒美を遣わすぞ。

超ハデ婚をされた方のお話を真に受けてはなりませんぞ。引き出物はゲストのことを考えて選ばれるのが一番です。わが国の王様にふさわしくスマートでハイセンスなものをお選びくださいませ。

では、ワシの洗練されセンスで選んだアートを贈るとしよう。「レオナルド・ザ・ピンチ」の作品などは引き出物にどうじゃ?。

あの方のテーマは「戦争と今そこにある危機」ですぞ!それにアートやインテリア用品など個性が強いものはゲストに不評でございます。芸術にデザインに対する評価は人それぞれでございます。自分が良いと思ったからといってそれを押しつけてはなりません。ちなみにアートなど芸術品は引き出物ワースト3に入っております。

ならば、実用品で、ペアのワイングラスなどの引き出物はどうじゃ?

自分では購入しないので、喜ばれるかもしれませんな?

表面にワシらの名前と挙式日、そしてハートのマークをエッチングするのじゃ。

え?王様、どうかお気を確かに・・・。そのような物を配られてはもらった者はたまりません。処分しようと思ってもオークションに出品することもできません。名前入り引き出物もワースト3です。

ならば、オーソドックスに鍋セットにすれば良いのか?

それも、やめられた方がよいでしょう?「大きい、重い、価値がない」と3拍子揃っております。ちなみにこれらの鍋やフライパンが引き出物ワースト1です。

よし、それならワシらでまごころ込めて手作りじゃ!ここまでくればオリジナルウェディングは芸術の域に達するであろうぞ・・・。ワシの手作りオブジェならば世界に1つ、結婚式の良い記念になろうぞ。

王様、実は手作りのアイテムというのが、引き出物でいちばん敬遠されております。
「使えない、飾れない、捨てられない」と3拍子揃っております。

さっき引き出物のワースト1は大きな鍋と言ったばかりではないか!
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はい、先ほどのお話の他にも引き出物選びにはタブーがございまして、ワレモノは仲が割れる。包丁など切るものは縁が切れる。足に関するもの、金券などは目上の方に失礼と言われております。

いったい何処の誰がそんなことを言いはじめたのじゃ!形あるものはすべて、いつかは壊れるのじゃ!!あれもこれもダメでは先にすすまんぞ・・・。

そうですな、これらはあまり気にされずとも良いでしょう。引き出物選びは主に下記の点に重点を置いてチェックしてください。
引き出物選びのチェックポイント
- □趣味・趣向が強すぎないか
- □大きくないか、重くないか
- □自分がもらって嬉しいか
- □実用的か
- □高級感があるか
- □値段が分かりにくいか
- □壊れやすくないか
- □ふたりの結婚記念品にふさわしいか

カタログから選ぶ引き出物はどうかしら?

カタログギフトでございますな、最近では多くの業者から様々なプランが出されております。

パンフレットから選ぶ、アレじゃな。

はい、会場で引き出物を渡す代わりに小冊子を持ち帰ってもらいます。その後、冊子にある商品からゲストが好きな商品を選んで葉書を送れば、後日、業者から商品を発送してもらえるというサービスです。価格は4千円、5千円、6千円など各コースが用意され、予算に合わせて選べます。

なんとスマートなのじゃ!まるで通販じゃな?

はい、重いものを持ち帰らずにすみ、後で好きなものを選んで贈ることができるのでゲストにも好評です。しかしながら、逆にそのスマートさが味気ないと反対されるご両親も多いようで・・・。

そういえば、引き出物に関しては「私たちにもよく相談するように」と両親が言っていたわね。かなり厳しいチェックが入りそうよ。

まさしく「敵は本能寺にあり」なのじゃ!

しかし、便利でゲストに喜ばれるシステムですので、ぜひご検討くださいませ。こちらにカタログギフトに関するチェックポイントをまとめました。
カタログギフト選びのチェックポイント
- 商品アイテム数:同一の価格帯で50種類は欲しい
- 商品選択幅:おなじような商品構成でなく
- 男性・女性・若者・年配・家族・一人暮らしなどすべての人に魅力ある商品が含まれているか
- カード紛失時の対応(ゲストが葉書を無くした時に、本人と確認できれば商品を送って貰うことができるサービス)
- 葉書・電話による確認サービス(一定の期間中にゲストから商品のリクエストが無い場合は、はがきや電話で相手先に確認をとってくれる)
- ラッピングサービス(ふたりのテーマカラーに対応?)
- メッセージカード
カタログギフト選びのチェックポイントについて

親族などご夫婦、またはご家族で披露宴にお越しいただくようになるのですがやはり、お一人様に1個の引き出物をお渡ししたほうが良いでしょうか?

いいえ、一世帯につき1個でOKです。もし、少ないと感じられるのであればプラスアルファをつけられると良いでしょう。

ゲストによって引き出物の内容を変えることもできますか?

はい、男女、年代、未婚・既婚などで引き出物の内容を分けてご用意されることも最近では多くなりました。

王様、それぞれのゲストに合った引き出物を選ばれるのはいいですが、別々のところで買い揃えるとボリューム割引がきかないですよ。それに式場の指定業者以外のところから買って持ち込むと、1点につき300円程度の持ち込み料を請求されることもあります。

なんでまた引き出物にまで持ち込み料を取るのじゃ!

はい、保管と管理に手間がかかるというのも理由ですが、実際は指定業者から入る販売マージンをキープしたいとの思惑があるようです。

それならば、当日に持ち込むのはどうじゃ?それなら保管料はかからんはずじゃ?それでもダメなら会場の玄関先でゲストに渡して持ち帰ってもらうように手配するのじゃ・・・。

まるでゲリラでございますな。引き出物業者の中には、持ち込み料を負担してくれることもあるようで、そちらを当たってみてはいかがかと・・・。しかし、先ほどの王様のお話ではございませんが、引き出物を実際にゲストに手渡すのは喜ばれますぞ。

引き出物は手渡しするものではないのか?

いいえ、通常は披露宴会場の椅子の下にセットされており、お持ち帰りいただくようになっております。

しかし、ワシが考えておったより引き出物選びは大変なのじゃ?それに実物を見ないと全然、イメージがわかないぞ?

はい、それでは次回のブライダルフェアで、実物をご覧になられると良いでしょう。普段はカタログでしか見ることができない実物を見ることができる場合もございます。
その際には、誰にどのようなものが必要であるかをリストにして持っていたほうが便利です。こちらをご利用ください。
引き出物購入リスト

引き出物でオリジナリティを演出するアイデアはないか?

ラッピング(包装)に凝ってみてはいかがでしょう?
テーマカラーの用紙を使った包装にリボン、引き出物袋にすると、受け取った時の印象が違いますぞ。椅子の下から出して会場に飾りたくなるでしょう。

大変そうでけど、会場とのコーディネートも決まりそうね。

さらに、オリジナルのメッセージカードを添えればゲストへのおふたりの気持ちも伝わりますぞ。
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