前回の「花嫁の手紙、エピソードの選び方」では、マインドマップを使って項目とエピソードを書き出す方法をご紹介しました。
素敵なエピソードは見つかりましたか?
書きたいことが決まったら、次は花嫁の手紙の構成を考えてみましょう。
文面は同じでも、花嫁の手紙の構成によっては聞く人の印象が全く異なります。
「花嫁の手紙 添削」のお客様で最も多いのが、「ゲストへのご挨拶」で書き出して「新郎とその両親へ」で結ぶ構成です。 披露宴で手紙を朗読する時間を3〜4分間として、1分間に読み上げる文字数を300〜400文字程度、全体で800〜1200字程度と仮定しました。
ゲストへの挨拶 | 10〜20秒 | 40〜100文字程度 |
両親への感謝(1) | 10〜20秒 | 40〜100文字程度 |
父との思い出 | 60〜80秒 | 300〜400文字程度 |
母との思い出 | 60〜80秒 | 300〜400文字程度 |
両親への感謝(2) 新生活の抱負 |
10〜20秒 | 40〜100文字程度 |
新郎の両親へ | 10〜20秒 | 40〜100文字程度 |
合計 | 3〜4分間 | 800〜1200文字程度 |
一般的な目安として文字数と秒数を記入しましたが、必ずしもその範囲におさめる必要はありません。結婚式で花嫁の手紙が少々長くなったところで誰の迷惑にもなりませんから。
多くの花嫁が手紙を書く時に文例を参照しているためか、最近ではどの花嫁の手紙も「構成(1)スタンダード」になってます。
もちろん、書かれている内容はそれぞれ違うのですが、定型文を多用していると皆同じような手紙に思えてしまいます。
そこで、花嫁の手紙でオリジナリティを表現したいなら、お決まりの挨拶文からではなく「現在の気持ち」から始まる次のような構成はいかがでしょうか?
現在の気持ち | 10〜20秒 | 40〜100文字程度 |
父との思い出 | 60〜80秒 | 300〜400文字程度 |
母との思い出 | 60〜80秒 | 300〜400文字程度 |
両親への感謝 | 10〜20秒 | 40〜100文字程度 |
ゲストへの挨拶 新生活への抱負 |
10〜20秒 | 40〜100文字程度 |
新郎の両親へ | 10〜20秒 | 40〜100文字程度 |
合計 | 3〜4分間 | 800〜1200文字程度 |
「現在の気持ち」を伝えるのはいいけれど、やはり書き出しは「ゲストへの挨拶」にしたいと希望される方も多いと思います。その場合は「ゲストへの挨拶」の後に「現在の気持ち」を入れてはいかがでしょう?
ゲストへの挨拶 | 10〜20秒 | 40〜100文字程度 |
現在の気持ち | 10〜20秒 | 40〜100文字程度 |
父との思い出 | 60〜80秒 | 300〜400文字程度 |
母との思い出 | 60〜80秒 | 300〜400文字程度 |
両親への感謝 | 10〜20秒 | 40〜100文字程度 |
新生活の抱負 | 10〜20秒 | 40〜100文字程度 |
新郎の両親へ | 10〜20秒 | 40〜100文字程度 |
合計 | 3〜4分間 | 800〜1200文字程度 |
以上3つの構成例をご紹介しましたが、花嫁の手紙の全体像がイメージできましたか?
順番の入れ替えや項目の追加は自由に行うことができますが、一つだけ注意して欲しいことがあります。
それは、全体のボリュームの中で項目を欲張りすぎて「父との思い出」「母との思い出」が短くならないように気をつけることです。
ご両親が手紙の主役であることをお忘れなく。