花嫁の手紙の本来の趣旨は、自分を育ててくれた両親への感謝の気持ちを表すものですから、無理に相手の両親へのメッセージを入れる必要はないと思います。
「両親へありがとうを伝える手紙」と「両親へありがとうを伝えて、新郎両親によろしくと伝える手紙」では、前者の方がより印象的だと思いませんか?
ところが、最近の結婚式では花嫁の手紙の最後に相手の両親へのメッセージを書くのが当然のようになっており、「省略すると失礼にあたるのではないか?」と思う人が多いようです。
そこで、相手の両親へのメッセージを花嫁の手紙に入れる場合は、自分の両親への感謝が薄れないように「ご挨拶」として簡潔に書くことをおすすめします。
そして結びに、◯◯さんのお父さん、お母さん。私のことを温かく受け入れてくださって本当にありがとうございます。
これからもどうぞ末永く、宜しくお願い致します。
結びになりますが、◯◯さんのお父様、お母様。これからは私の事をとても大切にしてくれる◯◯さんを精一杯支えていきたいと思います。
どうか末永くよろしくお願いいたします。
そして、◯◯さんのお父さん、お母さんへ。これから二人で支えあい、幸せな家庭を築いていきますので末永くよろしくお願いします。
◯◯家のみな様。△△さんを□□家に迎えることを快諾してくださり、ありがとうございます。
これからは二人で支え合って幸せな家庭を築いていきますので、どうか末永くよろしくお願いいたします。
新郎の両親のことをたてようと「こんな頼りない私ですが...」「こんな至らない私ですが...」「まだまだ未熟な私ですが...」のように、自分を卑下する表現を使うケースがあります。
急に自分を卑下した表現を入れると花嫁の手紙の雰囲気がガラッと変わってしまいますし、昔の花嫁をイメージさせるので、現在ではおすすめではありません。
新郎の両親に気を使いすぎて「お優しいお母様」「お互いを思いやる理想のご夫婦」などとお世辞のような内容を入れる場合もあります。 お互いの関係や出来事を説明せずに、相手を褒めると「取って付けたお世辞」のような印象に感じられます。
花嫁の手紙の最後に「今まで○○さんを育てていただきありがとうございます」などと新郎の両親が息子を養育したことへ感謝の言葉を伝える人がいます。
「おほほほ。よくぞ今日まで私のために新郎を育ててくれたものじゃ。ご苦労であったな。」という上から目線に、思わず
「おまえのために、育てたんじゃない!!」
とツッコミたくなります。
これは相手のご両親や家族に失礼ですので、絶対にやめましょう。