花嫁の手紙の全体構成で「お父さんとのエピソード」は、ゲストへの挨拶、両親への感謝の言葉の後、母親のエピソードの前に書く例が多いです。
エピソードの長さは、全体の3分の1程度と考えて約60秒〜80秒、原稿の文字数は300〜400文字を目安に準備をするといでしょう。
よくある添削例で残念なのは、お父さんとの思い出を「◯◯なことがあった」と事実を紹介するだけで終えており、そこに新婦さんの気持ちや感想が書かれていないことです。
どんなふうに嬉しかったのか、その時にどんなことを感じたのかなどを書くことで、お父さんとのエピソードは印象深い内容になります。
花嫁の手紙では父親への感謝の気持ち伝えるのはもちろん、結婚式のゲストにも紹介するつもりで手紙に書く言葉を選びましょう。
(1)「人柄」(2)「思い出」(3)「信頼」の3つのポイントで、父親とのエピソードを探すことができます。
いつも明るいお父さんは家族のムードメーカーでした。私が◯◯をした時は△△のことがあり、今思い出しても笑ってしまいます。
お父さんは毎朝、私が目覚める前に仕事に出かけて、帰宅するのは私が眠りについた後でした。平日は会えなくて寂しかったけど、休日にはよく◯◯へ連れて行ってくれたね。
あの時に、お父さんが○○してくれた(△△と言ってくれた)気持ちが、とてもうれしかったです。
◯◯さんと結婚が決まって指輪を見せた時、「△△△」と何度も言って喜んでくれ、心から嬉しかったです。ありがとう。
お父さんは楽しい計画を立てるのが好きで、家族みんなを色々な場所に連れてってくれましたね。私が一番印象的だったのは◯◯への旅行でした。あの時は...
自転車やカメラなど趣味が多くて、いつも明るくて朗らかな、お父さん。 小中学生の頃は、私の宿題やテスト勉強に夜遅くまでよく付き合ってくれましたね。仕事から帰宅してゆっくりしたいのに、いつも分かりやすく丁寧に教えてくれました。
「思い出」のエピソードでは、子どもの頃の思い出、遊んでもらった思い出、休日の過ごし方、自分との共通点、新郎との共通点、反抗期の様子などが紹介できます。
思い出を通じて、これまでの人生で良い影響を与えてくれたことが表現できれば最高です。
幼い頃はお父さんと一緒に公園へ行ってブランコに乗るのが大好きで、週末が待ち遠しかったです。
思春期になると価値観の違いから意見が対立して、心配をかけてしまったこともありました。
お父さんとは子どもの頃から友達みたいに何でも話せる仲で、友人関係や進路のこと、仕事のことなど、たくさん話しを聞いてもらったね。
心配をかけたこともあったけれど、就職して働きはじめて、改めてお父さんの気持ちがよくわかりました。
私が◯◯した日には「△△△」と言ってくれましたね。あの時は無関心を装っていたけれど、心が温かくなりました。
お父さんは私が子供の頃、よくいろんなところに連れて行ってくれたね。高校に入るまでは、ほぼ毎年、春と夏には家族でキャンプに行ったね。自然に囲まれて、美味しいものを食べたり、兄弟と冒険をしたりしたことが、すごくいい思い出です。
「信頼」のエピソードでは、頼りになるところ、行動力がある、決断力がある、誠実、家族想い、理想の男性などが挙げられます。
文例社会人になってから仕事の大変さが分かるようになり、今では私たち家族の為に夜遅くまで働いてくれたお父さんを尊敬しています。
お父さんは、私にとって理想であり尊敬する人です。これからも、ずっと元気でいてください。
就職してからは、人間関係の大切さや仕事の楽しい面や大変な面など、たくさん助言をしてくれましたね。その話を聞いて、今まで早朝から深夜まで家族のために頑張ってきてくれたことに心から感謝しました。
私にとって理想の男性は、いつも明るくて家族想いなお父さんでした。
私はお父さんから「物を大切にすること、人と誠実に向き合うことの大切さ」を学びました。
私が幼い頃からお父さんが◯◯として働く姿をみるうちに、いつの日か私も◯◯になることを志すようになりました。普段は仕事で多忙なお父さんですが、いつも私のことを見守ってくれていましたね。
どんなにお仕事が忙しくても、仕事で疲れていることや不満を表に出さず、土日も充実させているお父さんを尊敬します。
このように3つのポイントをもとにストーリーを考えて、まとめるように意識するといいですよ。
例えば「人柄」で性格や価値観を紹介して、「思い出」にからめて自分自身や新郎との共通点を挙げます。そして、そのような父親を尊敬している「信頼」の気持ちを伝えることで、エピソードをまとめます。
「それでも、何を書いていいのかアイデアが出ない!」という方は
「花嫁の手紙の構成とエピソード」の頁で、父との思い出を例にマインドマップを使った発想法を紹介しています。ぜひ、ご覧ください。